多くの看護師は、病院にて働いています。現に大病院やクリニックに行ってみれば、多くの看護師が勤務しているでしょう。
ところで看護師として働いている方は、たまに訪問対応している事があります。
病院ではなく、患者の自宅に訪問している看護師も少なくありません。
というのも患者によっては、移動するのは少々難しいケースがあります。
歩行するのも難しく、なかなか通院できないケースもあるでしょう。
ですから看護師が自宅に訪問して、看護業務を行うこともあるのです。
いわゆる訪問看護です。
専門的な訓練を受けた看護師が、訪問対応しているケースも多いです。
訪問看護は在宅ケアサービスとして、病気や障がいのある赤ちゃんからお年寄りまで一人一人に対して必要な支援サービスが行えます。
ところで訪問看護は、将来性に関する特長があります。
今後は、訪問看護のニーズは高まっていくと見込まれているからです。
というのも現在の日本は、高齢化が進んでいます。
そもそも上述のような訪問看護というサービスを利用するのは、たいてい高齢者なのです。
年齢が高まってくると、自力で移動するのも少々困難ですし、訪問看護のナースが対応をしているケースも多々あります。
その高齢者の方々は、今後はどんどん増えていくと見込まれているのです。
必然的に訪問看護のナースに対する需要も増えていくと想定されるので、将来的には活躍の出番が増えると見込まれています。
実際に訪問看護は看護師が利用者の居宅を訪問し、主治医との連携、指示の下に行います。
利用者が自宅で最後まで暮らせるように、場合によっては理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等と協働しながら、療養生活を支援するのです。
訪問看護では、 体温、血圧、脈拍、呼吸等健康のチェックのほか利用者にもよりますが、インシュリンの注射、カテーテルの交換、点滴、血糖値の測定などさまざまな医療処置を行います。
利用者が幅広い疾患を抱えているので、内科系、精神科疾患、がんのターミナルケア、脳神経・整形外科のリハビリの他多くのケアが必要です。
また利用者の家族のサポートやアドバイスも訪問看護の業務に含まれます。
自分に合う訪問看護ステーションを選ぶための、5つのチェックポイントを紹介します。
訪問看護ステーションは、「精神科」「リハビリ」「小児」と3種類に分けられます。
それぞれの業務内容と利用者は以下の通りです。
・リハビリ
利高齢者および要介護度の低いリハビリが必要な方が対象
・精神科
精神疾患のある方が対象
・小児
医療的ケアが日常的に必要な小児が対象
このように訪問看護ステーションの種類によって、対象者が異なるため、業務内容も異ってきます。
今までに訪問看護の経験がない場合でも、病棟看護師の経験を役立てられる職場はどうか考えてみるのがよいでしょう。
訪問看護ステーションは、医療法人か民間企業か、規模の大小によっても労働環境が異なります。
求人票ではわからないこともあるので、転職前に職場を見学しておくとよいでしょう。
多くの訪問看護ステーションは、利用者の急変時に備えたオンコール対応(24時間体制)をとっています。
1ヶ月のオンコール対応を担当する頻度、平均どれくらいの頻度で電話が鳴り、緊急対応するのか、1日のオンコール担当者は何人いるのか(メイン・サブなど)などチェックしておきましょう。
オンコール対応自体が向かない人は、急変の少ない精神科の訪問看護がおすすめです。
訪問看護ステーションは、基本的に土日祝が休みですが、訪問看護ステーションによっては、土曜日や祝日の出勤が必要な場合もあります。
休日については転職前に詳しく聞いておいた方がよいでしょう。
訪問看護では、ある程度経験を積んだ看護師が求められる傾向にあります。
そのため、教育制度の整っていないステーションもあります。
したがって、新卒者や看護経験の少ない方は、研修制度が整っている職場を選ぶようにしましょう。
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